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目が覚めると、すでに酢飯の匂いが立ちこめ、母親が一生懸命にお弁当の「御稲荷さん」や「のり巻き」を作っています。本人よりも親の方が、意気込んでいるようです。「はだし足袋」を履き学校に着くと、石灰の白線と、万国旗が年に一度の行事の雰囲気をいやがうえにも盛り上げています。プログラムは、いよいよ「徒競走」だ。緊張感がピークに達する。「烏瓜(からすうり)の効果に期待するが‥‥やはり、今年もあの3着までのリボンを付けることができませんでした。やがてお昼になると、家族や近所の人達と「むしろ」に車座に座りながらのお弁当です。リボンを付けた友達が誇らしげに見えます。
はだし足袋‥‥まだ軽い運動靴というものがなかった頃、運動会などで、足袋状の足底がゴムや薄い皮でできた履物を履いて競技をした。
徒競走(ときょうそう)‥‥短距離の競争(50メートル走、100メートル走など)
烏瓜(からすうり)‥‥なぜか子どもたちの間で、烏瓜の実の汁を足に付けると、足が速くなると信じられていた。塗った後一時的にスーとするからのなのか、効果は立証されなかった
むしろ(筵)‥‥わらを編んで作った敷物である。レジャーシートが出る前まで使われていた。(昭和30年代後半まで、お弁当は、家族といっしょに食べていた)
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